現金主義と人生の切り札 : ローンカードと賢いローンの秘密


現金主義と人生の切り札

僕は昔から現金主義だった。


欲しい物があるとお小遣いをため、他のあらゆるものを我慢して一番欲しい物の金額がたまるまでじっと待って買っていた。

それはそれで買ったときのうれしさは格別だった。



そんな僕が生まれて初めて借金というものをした。
それが22の春のことだった。


中古で譲ってもらい乗っていた車が動かなくなった。
修理費用の見積もりを出してもらうと20万ということだった。

そのとき僕はどうしてもほしい車があり、通勤にも必要ということから初めてローンを組んだのだ。
このときばかりはお金が貯まるまではとても待っていられなかった。


月々3万円のローンだったが、なによりそのとき欲しかった車に乗れたことのほうがうれしかった。


このとき僕は思った。
我慢して貯めるのはそれはそれで手に入れたときのうれしさは格別だ。


でも、それまでにかかった時間、我慢し続けた時間。
それをもっと別のことに使えただろう。

僕は22年間生きてきて始めてそのことを知ったのだ。



今僕は35になり10枚のローンカードとクレジットカードを持っている。

この10枚のカードは時として僕の人生の大事な場面で心強い切り札となってくれる。


今では、若いころには持てなかったステイタスのカードを手にすることで僕の心に満足感とゆとりを、そして僕のライフスタイルもより豊かなものに変わった。



僕は今この時という時間を大切な家族とともに実に有意義に過ごすことができるようになったのだ。


大事なのはお金ではなく大切な人との時間。

それこそが自分の人生にとってかけがえのないものなのだと僕は思う。

ローンカードと賢いローンの秘密